革について
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シープスキン(羊革)
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生後1年以上経過した成羊の革。薄く軽く柔らかい。防寒素材として優れています。
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ラムスキン (子羊の革)
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生後1年以内の子羊の革。柔らかくしっとりしていて滑らかであることが特徴です。
生後6ヶ月以内のものは、ベビーラムスキンと呼ばれています。 -
カウスキン (牛革)
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カウハイドは生後約2年のメス牛の革。厚くてきめが滑らかで丈夫なのが特徴です。
ウェアの素材としてもポピュラーで、「型押し加工」をしたデザインの革製品も多数。
この他にキップ・ステア・ブルなどの種類があります。 -
カーフスキン(仔牛の革)
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生後6ヶ月くらいまでの仔牛の革で、薄くしなやかできめか細かいことが特徴です。
品質が高いこと、取れる部分が非常に少ないことから、最高級の牛革です。 -
ピッグスキン(豚革)
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摩擦に強い。軽量で耐久性があり通気性にも優れる。規則的な毛穴が特徴です。
特に裏皮を起毛仕上げしたピッグスエードは人気があります。 -
ゴートスキン(やぎ革)
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羊よりも強くやや硬いが、感触はさらっとしていて非常にしなやかで丈夫。
型崩れしにくい長所も併せ持っています。 -
ディアスキン(鹿革)
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通気性がよく、柔軟かつ丈夫な性質を持つ。吸水性、保温性に優れていることも特徴です。
ほとんどが野生のため小さな傷が多く、無傷のものは非常に高い価値があります。 -
カンガルースキン
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伸縮性に富み変形しづらいという特徴があります。
また、種の保存のために年間捕獲数が制限されていることなどから、高級素材として珍重されています。
※原産国はオーストリアのみ
毛皮の種類について
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ミンク
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毛皮の代表格として、古くから多くのひとに愛されてきたミンク。綿毛が密集しているため保温性に優れ、光沢のあるシルキーな差し毛は高い耐久性を誇ります。また、そのカラーバリエーションの豊富さと、染色しやすく美しい色合いを表現できることから多種多様な彩りを楽しむことができます。
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セーブル
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セーブル(日本名:黒テン)はミンクと同じイタチ科の動物で、ミンクよりも毛並みが深く、差し毛が厚いのが特徴です。その毛皮は軽量かつ耐久性、保温性に優れています。ロシア産のロシアンセーブルは、最高の品質を誇る毛皮の一つです。
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ヌートリア
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アルゼンチン原産のげっ歯類で、滑らかで柔らかい褐色の綿毛と光沢のある薄茶色の刺し毛により、鏡のような光沢感と上品さを演出することが可能です。また、耐久性に優れており、肌触りがとてもシルキーでシェアードミンクに似ていることでも広く認知されています。
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チンチラ
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アンデス山脈にしか生息しないので、これまで幻の毛皮といわれていました。現在主に流通しているのは養殖種。毛皮の中でも肌触りの良さが抜群で、柔らかく厚く艶があり最も美しく高価な毛皮のひとつ。ただし、変色しやすく皮もデリケートで耐久性が低いという欠点もあります。
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リス
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毛が短く、滑らかな肌触りが特徴。非常に軽いため、コートのライナーなどに使われることが多い素材です。世界各地で広く生産されていますが、その中でも鮮明なブルーグレーの背部に白色の腹部を持つロシアンリスはロシア産の毛皮で最良とされています。
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ラビット
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「ラパン」というフランス語で呼ばれることが多いラビットは、全体的に毛足が短く、綿毛が厚く密集していることが特徴です。刺し毛のないレッキス種、毛足の長いアンゴラ種などがあり、毛色の種類も豊富。刺し毛が折れたり、摩擦によって綿毛が抜けたりするデメリットを解消するため、シェアード加工や抜き毛加工を施して耐久性を高めた商品も数多く販売されています。
中でも「ラパンレッキス」は、柔らかくフワフワとしていて、とても心地良い感触とビロードのような肌触りを持つ、最上級のラビットの毛皮といわれています。 -
フォックス
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光沢のある長めの刺し毛で、綿毛も密度があり豊かなボリューム感が特徴。レッド・シルバー・ブルーフォックス等多くの種類があります。コートなどに合わせ染色するなど、トリミングに活用されることが多い毛皮です。
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タヌキ(チャイニーズラクーン)
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毛は強く長く、クロ・チャ・クリーム色がまじっています。耐久性や保温性に優れ、ナチュラル色でフード周り等トリミングに用いられることが多くあります。
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ムートン
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羊の毛皮。おもにメリノー種の原皮に加工を施して染色し、毛足をかりこんでビーバーやヌートリアの毛皮に似せてつくる。安価であるため人気が高い一方で、品質のよい物はしなやかで光沢があり縫製しやすいという特徴があります。
レザー製品
- レザー製品のお手入れ方法
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- 汚れは、乾いた柔らかい布でこまめに落としてください。部分的な汚れには、消しゴムでこするのも効果的です。
- レザー製品は水に弱いので、濡れてしまった場合は乾いた布で軽くたたくようにふき取り、日陰干しするようにしましょう。
- カビが発生した時は、放置すると根づいて取れなくなります。見つけ次第カラ拭きをしてとり除きます。細かい部分は歯ブラシが以外と役に立ちます。
- 汚れ取り、つや出しなどに使われるレザー専用のクリーナー・クリームには様々な種類があります。レザーに合わせて使う必要があるため、購入する際には販売店のスタッフに相談しましょう。
- レザー製品の保管方法
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- 高温多湿は、レザー製品の大敵です。レザー製品をビニール袋に入れていたり、締め切った場所で保管していたりすると、カビの発生、劣化、硬化、色移りなどを引き起こします。風通しのよい場所でよく日陰干しさせた後、湿気の少ない場所で保管するようにしましょう。
- 繊維製品や合成樹脂製品に直接触れている状態で保管していると、双方に染料などの移行による変色、シミ、べたつきが生じることがありますので注意してください。
- 日光や蛍光灯の光が長時間当たる場所はレザーが変色することがありますので避けましょう。
毛皮製品
- 毛皮製品のお手入れ方法
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- 毛皮には、人間の髪と同じように脂肪分があります。ほこりがつきやすく、お手入れを怠ると枝毛の原因になるので注意してください。帰宅したら、風通しのよいところにハンガーでつるして日陰干しにし、柔らかいムチか手でほこりを軽くたたき落とすとよいでしょう。
- コートの場合、脇や腰の部分の毛に力が加わって、毛並みにクセがついたり、毛が寝てしまったりすることがあります。帰宅後は、静かに何度か振るか、動物の毛ブラシを使って軽くブラッシングしましょう。ナイロン製や金属製のブラシを使うと静電気が起き、毛がもつれることもありますので注意してください。
- 毛皮製品の保管方法
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通気性の悪いビニール袋での保管はおすすめできません。箱に入れて保管するようにしましょう。毛皮製品の保管に最適なのは、ファーケースという毛皮専門の箱ですが、手頃な箱でも大丈夫です。
- 毛皮製品のしまい方について
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他の洋服などとの保管はお避けください。一着ずつふんわりさせた状態にし、ストールなどは紙を芯にして巻いておくといいでしょう。また、箱に入らない大きなコートなどは布製の袋に入れ、ハンガーにつるして保管します。毛皮製品がすっぽりと入って、少し余裕があるくらいの布袋を用意してください。袋の底には、紙でくるんだ防虫剤を入れておきましょう
- 防虫剤について
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虫がつかないように、箱の中には防虫剤を入れてください。防虫剤は直接毛皮に触れないよう、紙にくるみます。ひとつの箱に防虫剤、乾燥剤を二種類以上入れないようにしましょう。
- 保管場所について
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風通しがよく、湿気が少なくて、直射日光が当たらない場所が最適です。9月中旬頃、天気のよい日に保管箱から取り出して、日陰干しをするとよいでしょう。